(9) 偏色判定方法

偏色判定方法とは

色彩管理では、測色器械を使って色を数値化し、色差ΔE*によって数量的に管理する方法が普及しています。しかし、基準値からの試料色のずれ、前回ロットと今回ロットとの色の差異、目標色に対しての試料色の色ずれの方向や位置関係などを定量的に判断したい場合が多いのですが、こんなとき偏色判定図を利用すると便利です。偏色判定図は、試料の色が目標の色に対して、どういう方向にずれているか、また、どの程度にずれているかを視感評価と対応のとりやすい色相、明度、彩度の成分に分けて、ディスプレイ(CRT)上に図示したものです。この方式はちょうど航空機の自動着陸誘導装置のディスプレイに似ています。偏色判定図の表示を見ながら色をコントロールすることができます。

[図11:偏色判定方法の手順]

1.測定器械を偏色判定表示にセットする

1.測定器械を偏色判定表示にセットする CRTに左図のような画面が表示される。

2.目標の色を測定する

2.目標の色を測定する。 例えば、左図のように「アザヤカ-ニブイ」、BG-Bの2本の補助線が描かれ、目標の色の位置は原点にセットされた。

3.試料の色を測定する

3.試料の色を測定する。 例えば、左図のように試料の位置が点滅するサインで表示される。

4.偏色方向とその量を判定する

4.偏色方向とその量を判定する。 【明度差判定】
目標の色と試料の色との位置関係は、補助線を手がかりに図から読みとる。

5.偏色判定の結果をまとめる

色相は0.5「青みに」
明度は1.5「暗い」
彩度は2.0「明るい」に偏っている。
5.偏色判定の結果をまとめる。
【色相差、彩度差判定】
右側の平面図で、点滅するサインの位置を調べる。

1 色相差について

サインの位置が等色相線から見て左上側にあるか、右下側にあるか、線上にあるかを調べる。もし、左上側にあれば、等彩度線を挟む記号の「BG」から、BGに偏っている。つまり「緑みによる」と判定するので、もし、右下側にあれば、等彩度線を挟む記号の「B」から、Bに偏っている。つまり「青みによる」と判定します。もし、等色相線上にあれば、目標の色と色相は同等と判定します。なお、色相差の程度は等色相線からの距離で判定します。

2 彩度差について

サインの位置が等彩度線から見て左下側にあるか、右上側にあるか、線上にあるかを調べる。もし、左下側にあれば、等色相線を挟む記号の「アザヤカ」から、鮮やかの方に偏っている。つまり、「彩度が高い」と判定します。もし、右上側にあれば、等色相線を挟む記号の「ニブイ」から、ニブイ方に偏っている。つまり「彩度が低い」と判定します。もし、等彩度線上にあれば、目標の色と色相は同等と判定します。なお、彩度差の程度は等彩度線からの距離で判定します。

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