トップページ > 色と光の知識 > カラーストーリー (6) 三刺激値XYZの三次元空間の色の世界(色の数量化の方法)

(6) 三刺激値XYZの三次元空間の色の世界(色の数量化の方法)

目は光を受けると、赤、緑、青の成分に分けて大脳に伝えられます。これを総合判断して、色を認知しているのです。例えば、黒板の緑色は理想的な白に比べて、赤みに感じる成分が5.5、緑みに感じる成分が7.0、青みに感じる成分が7.2というように数値で表示します。この表色手法はCIEの表色方法といい、国際規格(CIE/ISO)に制定されています。この三つの成分は三刺激値XYZという心理物理量です。つまり、色をXYZの三次元の座標値で表現します。一般的な測色器械は、物体からの反射光を分光して各波長ごとの分光反射率を計測し、規格に定められている計算方法によって、三刺激値XYZに計算してアウトプットします。
図8は縦の系列で見ていただきましょう。最左列の例は、標準イルミナントA(電灯光に相当)の照明の下で肌色を見たとき、目に入る光は(A×肌色)の図8( c )のような分光分布になります。この光を受けて、目は図8( d )のように三色に感じるので、三つの刺激値XYZのそれぞれの量で感じているということになります。図で色付きの部分の面積が緑に感じる成分の量になります。次の列は、同じ肌色を標準イルミナントD65(北空昼光に相当)の照明の下で見たときの三刺激値XYZの計算例です。このような測色計算によって、波長ごとの光で表わされている色が三つの数値(三次元座標)で表わすことができるようになります。

注)従来は標準の光という用語が使われていましたが、JIS Z 8105(色に関する用語)が改正され、標準イルミナントになりました。

[図8:色の数量化の計算方法]
色の数量化の計算方法